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この夏、花と緑のノックノックスが帰ってきます。

ノックノックス
「おぉーい。」

—— ねぇ、知ってる? 届かない声なんてないんだよ。

ものがたりをはじめるまえに

夏休み、ぼくはおじいちゃんの家へとつれてこられた。つれてこられたって言い方をしているのは、お父さんにむりやりこさせられたようなものだから。お父さんはおじいちゃんの家にぼくを残してすぐに行ってしまった。たぶんきっと、お仕事なんだと思う。

おじいちゃんもおばあちゃんもきらいじゃない。おじいちゃんはトラックの荷台で遊ばせてくれるし、おばあちゃんのつくるごはんもおいしい。でもおちゃわんやおはしが古いのがちょっとやだな。おはしの先っちょになんだかわからない黒いのがついている。

今日は昼すぎまでごろごろとねたりおきたりしてた。そしたら、むかーしお父さんが使っていたものだって言って、おじいちゃんがほこりだらけの虫かごとあみを出してきた。ちょっとひまだったのでぼくはうれしかった。そんなぼくを見たおじいちゃんはもっともっとうれしそうだった。ずかんで読んだことがある。虫は〝ヤコウセイ〟だから、夜に動くんだって書いてあった。そりゃ昼に動くのもいるけど、カブトムシとか、クワガタとか、かっこいいのはみんな夜に動く。おじいちゃんとおばあちゃんがねたのをかくにんすると、ぼくはかいちゅう電灯を持って森へ出かけた。

夜の森は、昼とぜんぜんちがって見えた。何ていうかこわい。ふつうにこわいんじゃなくて、めちゃくちゃこわい。かいちゅう電灯のあかりだけじゃ、このまっくらな世界に飲みこまれてしまいそうになる。それでもぼくは前へすすんだ。こわいこわいこわい。でも引きかえすのはいやだ。こわいこわいこわい。帰るもんか。こわいこわいこわい。みぎ、ひだり、みぎ、ひだり。こわいこわいこわい。みぎ、ひだり、みぎ、ひだり、こわいこわいこわい。それでもぼくは足を前へと出しつづけた。だって、ぼくのぼうけんはまだはじまったばかりなんだから。

■作 演出 作曲
ヤストミフルタ

■出演
若菜
田野聖子
八代進一(花組芝居)

■声の出演
藤谷みき(青年団)

■演奏
ヤストミフルタ

■ガーデニング
柵山直之

■舞台監督
北村太一

■音響
中村久志

■照明
福田恒子

■造形
髙橋麻衣子

■イラスト
まつむらまいこ

■宣伝美術
新出睦(ememデザイン室)

■スチール
勝見里奈

■制作
菅沼太郎(Alave)
ムラタマリエ(necramicrock)

■演出助手
大谷昌史(Theatre Ort)

■会場
テアトルBONBON
中野区中野3-22-8

■上演スケジュール
2021年8月4日(水)ー8日(日)
4日(水)19時
5日(木)14時/19時
6日(金)14時/19時
7日(土)14時☆/19時
8日(日)14時
※開場は開演の40分前です。
※7日の公演には記録用カメラが入ります。予めご了承ください。
☆おもいやり観劇回です。小さなお子様もご入場いただけます。

■チケット料金
前売3500円(税込)
当日4000円(税込)
※全席指定。
※中学生以下入場無料。
※未就学児のお子様はおもいやり観劇回をご利用ください。

■チケット販売
チケットぴあよりご購入頂けます。

■チケットぴあでのご購入に関するお問合せ
チケットぴあインフォメーション
0570-02-9111(10:00~18:00)

■その他公演に関するお問い合わせ
HPのcontactよりお気軽にお問い合わせください。